我流ですが、私のパワーメモリーを認識させる方法を紹介したいと思います。スーパーファミコンやファミコンのカセットにも有効かもしれません。
ちなみに、セガのサイトより「[セガハード大百科] パワーメモリー」。
ブロック数は約8,000ブロックあります。初期化するたびにブロック数が多少前後しますが、大体8,000ブロック弱確保できれば大丈夫です。2、3ブロックぐらいの誤差にこだわってはいけません(「こだわる」の正しい用法)。
もし大幅に少ないのなら正常に認識されていません。以下の認識術(復活術)を試して見て下さい。
ただし、少ないブロック数で初期化された方が安定度が高くなる可能性もあります。私の場合、購入後しばらく2,200ブロックしか確保できていませんでしたが、とても安定した状態で使えていました。この辺はまだまだよく分かりません。
まず認識段階レベル1として、サターンの管理画面で認識されていることを確認して下さい。ここで認識されないと始まりません。
本体の電源を投入する時にLまたはRを押したままにすると、すぐに「管理画面」を見ることができます。
次に認識段階レベル2は、データにゴミが入っていない事を確認して下さい。ゴミが入った状態でセーブしてしまうと、その状態でしかデータを認識しなくなります。常に同じ状態になるようにします。
次に認識段階レベル3は、ゲームソフトを立ち上げて、データにエラーがないかチェックします。シャイニングフォース3なんかはデータのエラーチェックがしっかりしているので、セーブデータ読み込み画面でチェックできます。
このレベルでデータが壊れていても、最初から接続を見直すと、データを正常に読み取る可能性が多々あります。(セーブデータをコピーしたら直ったなんて事もあります)
以上のいずれかで不具合があるようなら、以下の認識術を試して下さい。データが飛ぶ事は本当に希だったりするのです。
正常に認識されない一番の原因は、カートリッジが前後にルーズになっているからです。おおよそ下の図のようになっていると思って間違い無いと思います。
「半刺し(もしくは半挿し、半差し)」にすると認識してくれる言われますが、これは一度挿入したカートリッジを真上に引っ張ることで一時的に垂直になり認識率が上がるのだと思われます。
しかし、接続部の奥の方に微妙な空きスペースが出来てしまい、カートリッジの刺さり具合がますますルーズになってしまいます。結果ちょっとした振動で認識しなくなります。なのでこの方法はあまりオススメできません。
パワーメモリーを垂直にする手っ取り早い方法は、前後に動かないように隙間に何か詰めておくことです。そこでソフトの説明書に添付されている「アンケート葉書」を、パワーメモリーとサターンの挿入口後ろの隙間に挟みます。アンケート葉書は二つ折りにのままがちょうど良いです。
これだけで認識率は80%以上になります。
もちろん他の物で代用してもかまいません。パワーメモリーに貼り付けるシールは、貼る物ではなく、挟む物です。
サターンに限らず全ての機器に対して言えますが、端子部分が汚れていたら確実に接触不良になります。
そこで「無水アルコール(無水エタノール)」を綿棒に染み込ませ、それで端子部分を掃除します。紙にしみこませてセガサターン本体側の端子も掃除できます。
無水アルコールは薬局(マツモトキヨシ、セキ薬品など)へ行けば売っているはずです。(私の場合は、親が豆乳ローションを作るために買ってました)
もちろん無水でないアルコールでやってしまうと端子部が錆びてしまうので注意して下さい。
「アンケート葉書」と混合すれば認識率は90%ぐらいになるでしょうか。
ちなみに、アルコールは一部のプラスチック製品を溶かしてしまう可能性があります。CDの読み取りレンズにアルコールが触れると読み取り不可能になるので注意して下さい。
あと「イソプロピルアルコール」ならプラスティックが腐食しないうえに値段も安いそうです。他にも代用できるものはあると思います。
「無水エタノール」をAmazonで検索
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前項で紹介した無水アルコールの最大の欠点は値段が高いことです。そこで下のサイトではコストパフォーマンスの高い端子掃除方法が紹介されています。
2ちゃんねるサターンスレのテンプレサイト(サターンマン ◆vd2t88IrU.)
「コンタクトZ」と凄そうな名前がついていますが、要は「えんぴつゴシゴシ」です。コンタクトレンズの液を使う訳ではありません。
これはオーディオ機器の端子部(ヘッドフォンのプラグなど)のノイズを減らすたに良く使われていた対処法です。
無水アルコールの方が確実に効果がありますが、えんぴつだけで対処できるのはお手軽です。
ちなみに私のブログより『NASA公式サイトに「一方ロシアは鉛筆を使った」の真相』。
昔のファミコン少年たちは、カセットに息を吹き付けるなんてことをしていました。しかし、よく考えると、息には水分が含まれるので端子部が錆びる可能性が非常に高いです。止めておきましょう。
こんな方法もあるそうです。「SSパワーメモリ復活術」 - ぜろこさんの知恵袋。
どうして認識率が上がるのか分かりませんが、勝手に推測すると、基板の余白部分が本体側の端子部分を広げたりしないので端子同士がしっかりと接触し認識率を上げている、と思います。
カートリッジのネジを外す変なドライバーは手に入り難いです(100円ショップで六角ボルトセットを買いましたがサイズが合いませんでした)が、替わりに彫刻刀でシコシコと少し削ってやるだけでもある程度認識率が上がります。全部削る必要は無いようです。削る時は静電気に気を付けて下さい。
「アンケート葉書」と「無水アルコール」との混合で認識率は推定99%になると思います。
「プロアクションリプレイ2」(略してPAR2)というセガ非公認のパワーメモリー機能が付いた改造ツールが、がっちりとコネクタ部に食いついてくれるので非常に認識率が高いそうです。
ただし、内部で圧縮して最大8,000ブロックを確保するという力技を使っているので、ちょっとでも認識不良を起すと全データを道連れに破壊されるそうです。さらに「Piaキャロットへようこそ!!」はちゃんと接続されていても確実に全データを破壊してくれるそうです。
[追記]
PAR2は純正品に比べて端子部の基板が分厚いとのこと。そのためサターン側の端子部が広がってしまいます。そんな中古品のサターンは純正品のパワーメモリーやRAMカートリッジの認識率が低いようです。もしそうのような疑いがある場合は、以下の「ピン起こし」をやってみて下さい。
認識しない原因の一つとして、サターン側のピン(端子)が広がっていることが挙げられます。そこで広がったピンを起してやります。ただし、下手をするとピンが折れたり痛んだりして二度と認識しなくなるので自己責任のもと行って下さい。
私がやったやり方は、まず、コピー用紙をサターンの差込口ぐらいの大きさの短冊状に切ります。そしてその短冊を差込口にソーッと挿入し、次にピン(端子)を引掛けるようにしてゾゾゾゾーッと引き上げます。これで少しはピン(端子)が起きるはずです。コピー用紙の短冊に無水エタノールを染み込ませておくと、ピン(端子)の掃除にもなるので一石二鳥です。
やる時はサターンを分解してやった方がやりやすいですが、あくまでも自己責任でお願いします。
掲示板に寄せられた情報です。
カートリッジ側の接続部の両脇にバネ状になっている金属があります。アレを起すと本体に気持ちガッチリはまり、認識率が少しアップするようです。
ジャンカー友の会 別室(ページのタイトルはこれで良いのかな?)でパワーメモリーにアクセスランプをつける方法が紹介されています。
私は、回路図の読み方とかが良く分からないので試していませんが、分かる人は試してみてはいかがでしょうか。
SSMEM
X68000でパワーメモリーのデータを吸い出すための回路図とか写真があります。
ちなみに、エメラルドグリーンのパワーメモリーは「ときめきメモリアル」の限定版に着いてきたものだと思います(なぜか通常版よりも限定版の方が安かった)。
セガサターンの周辺機器としてフロッピーディスクドライブが発売されていました。セーブデータを保存するためのものでセガの純正品です。
[セガハード大百科] セガサターンフロッピーディスクドライブ
これの方がパワーメモリーよりも安定しているかもしれません。しかし市場に出回っている数は少ないです。今では中古通販やネットオークションで入手するしかありませんが、注意点があります。まず、付属のディスクが無いと使えません。購入の際は付属ディスクの有無を確認してください。それと、パソコンのフロッピーとはフォーマットが違うため、パソコンでは読めないそうです。(今やパソコンにフロッピーディスクドライブが無い時代ですが……)
以下のソフトはパワーメモリー上の全データを破壊することがまれにあるそうです。拡張RAM拡張ROMのものはパワーメモリーを差しっぱなしにしなければ、破壊の心配はないと思います。(セガサターンのエミュでも拡張RAM対応ソフトを起動の際にパワーメモリーを選択しているとデータが破壊されるとのこと)
危険度によってランクを付けてみました。
基本的にフリーズ(ハングアップ)したときに破壊されるので、フリーズする確率だと思って下さい。運がよければ壊れませんし、フリーズするような場面を避ければ防衛できます。
文字コード 0xFF の文字が連続したものが ÿÿÿÿÿÿ (←閲覧環境によっては見えないかもしれません)の正体です。おそらくエラーなどでよく返す値 -1 が表示されているのだと思います。
つまり ÿÿÿÿÿÿ は「読み込みエラー」と解釈することもできます。
思い出はセーブデータのみにあらず。ブログを書いたり動画を作ったりするのも思い出を残す手段です。